どうも、たけを(@takewo88_books)です!
突然ですが、次の3つのクイズを考えてみてください。
1.世界の人口の中で「極度の貧困」と呼ばれる人たちは全体の何%でしょうか
A. 9% / B. 14% / C. 22%
2. 全世界における平均寿命は、現在何歳でしょうか。
A. 72歳 / B. 66歳 / C. 58歳
3. 世界の赤ちゃんで生まれてすぐにワクチンを受けられるのは何%でしょうか
A. 90% / B. 80% / C. 70%
正解は、、、、すべてA.の回答なんですね。
いかがでしょう、多くの方がC.の回答を選ばれたのではないでしょうか。
そうなんです。
私たちは「世界は怖く、暴力的で、残酷だ」と実際よりも悲観してしまうことがとても多いんです。
本書『FACTFULNESS』は、そんな私たちの思い込みや偏見を拭い去り、データや統計を基に正しく物事を捉える方法を教えてくれます。
FUCTFULNESS(ファクトフルネス)とは?
ファクトフルネスとは、「事実に基づく世界の正しい見方」を身に着ける習慣のことです。
先の3つのクイズのように、私たちは物事を極端に捉えてしまう癖があります。
この癖について、ロスリング氏は「ドラマチックすぎる世界の見方」と表現しています。
「貧困な地域はとことん貧困であり、この先も抜け出すことはできない!」
「核実験が活発になり、核戦争が起きるのも時間の問題だ!」
というように、明確な根拠を見ることなく、悲劇を案じてしまうんですね。
ではなぜ、私たちは「ドラマチックすぎる世界の見方」をしてしまうのでしょうか。
それは、私たち人間には、思い込みを生み出す「10の本能」があるからだ、とロスリング氏は言います。
世界を正しく見ることができない、人間の10の本能

人間は、自らが持つ知識や経験から、目の前の事実を歪めて見てしまう生き物です。
自分の都合のいいように解釈したり、一つの事に捉われて周りの状況が見えなくなったり、ということは誰しもが経験があるのではないでしょうか。
では、どうすれば世界を正しく見ることができるのか。
それは、私たちにはそうした癖=本能があるということをしっかりと自覚したうえで、
その本能に惑わされないよう、事実を見極めることです。
以下に、10の本能を一つずつ簡単に説明していきます。
1.分断本能
分断本能とは、世界は大きく分断されているという思い込みのこと。
2.ネガティブ本能
ネガティブ本能とは、世界はどんどん悪くなっているという思い込みのこと。
3.直線本能
直線本能とは、これまでの傾向が今後も続いていくという思い込みのこと。
4.恐怖本能
恐怖本能とは、危険ではないことを不用意に恐れてしまうという思い込み。
5.過大視本能
過大視本能とは、目の前の数字が最も重要であると見えてしまう思い込み。
6.パターン化本能
パターン化本能とは、ひとつの例が他にも当てはまるという思い込み。
7.宿命本能
宿命本能とは、すべては決まっており、変えることはできないという思い込み。
8.単純化本能
世界はひとつの切り口で解決できるという思い込み。
9.犯人捜し本能
犯人捜し本能とは、誰かを責めれば解決するという思い込み。
10.焦り本能
焦り本能とは、今すぐ手を打たなければ大変なことになるという思い込み。
『FACTFULNESS』 まとめ

いかがでしたでしょうか。
私たちは、普段から如何に先入観や思い込みにとらわれ、世界を正しい形で理解できていないことが多々あります。
本書では、主に貧困問題や環境問題などの大きなテーマを基に話が進められていますが、先に挙げた10の本能が働いてしまうのは、何もそうした世界の問題に限った話ではありません。
例えば、話題になった「老後2000万問題」や「待機児童問題」など、私たちの身近な問題にこそ「ファクトフルネス」をもって正確に理解しなければいけないのではないかと、ボクは思います。
ニュースで切り取られる側面だけを見ていては、一見どうしようもない悲観的な問題に見えますよね。
ですが、過去からの流れや今後の動きをデータを基に見ることで、次に自分が取るべきアクションも明確なものになるのではないでしょうか。
先の不透明な今の社会を生き抜くためにも、「ファクトフルネス」は必須の力です。
興味がある方は、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。
では、また!
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