トラウマは存在しない!『嫌われる勇気』 岸見一郎 要約まとめ

人生哲学

どうも、たけを(@takewo88_books)です!

みなさんは今、幸せでしょうか。

「心配事なんか何一つなく、いま最高に幸せだ!」と言えたらいいのですが、
現実はなかなかそうはいきませんよね。

多くの方が少なからず、不安や悩みを抱えつつ、「変わりたい、でも変われない」という自分に葛藤する日々を過ごしているのではないでしょうか。


「人は、今すぐ幸せになることができる。」

本書『嫌われる勇気』では、人間は一切の悩みを捨て去り、誰でも、今すぐに幸せになることができる、と説きます。

本書は、「アドラー心理学」を基に、「哲人」と「青年」の対話形式で物語が展開される構成になっています。

一見難解な「哲人」の教えにも、「青年」が読者目線で疑問や反論をぶつけてくれるため、
「心理学? なんか難しそう、、、」という方にもピッタリの一冊です。

💡こんな人にオススメ

 ・幸せになりたい
 ・現状の自分に満足していない
 ・変わりたいけど、変わり方がわからない
 ・自己啓発本を読みたいけど、難しそうで手を出せない

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アドラーの3つの教え

「アドラー心理学」の祖であるアルフレッド・アドラーは、フロイト、ユングと並ぶ心理学の3大巨匠として知られています。

そんな「自己啓発の父」アドラーは、本書を通して次の3つのことを教えてくれます。

1.人は変わることができる

2.世界は至ってシンプルである

3.今この瞬間から、人は幸せになることができる

どうでしょうか。
はい、かなり怪しいですよね。笑

いきなり「はい!今からあなたは幸せです!」なんて言われても信用できません。笑

アドラーによると、この3つの教えを実現させるためには、これからお話しする5つのステップを理解することが必要だと言います。

では一つずつ説明していきますね。

幸せになるための5つのステップ

1.トラウマは存在しない

まずは1つ目の教え「人は変わることができる」についてです。

人は、現状に問題があると感じた時、それを過去の原因と紐づけて考えます。

これを「原因論」と言います。

原因論 = 過去が原因で現在の自分があるという考え

ビジネスの場面で例えるなら、
『プレゼンに負けてしまったのは、忙しすぎて資料を作り込む時間がなかったからだ』
といった感じです。

しかしながら、アドラーはこの原因論をはっきりと否定し、
人は「目的論」によって動くのだと唱えます。

目的論 = ある目的を達成するために、経験を作り出すという考え

先ほどの例を使うと、
『全力を尽くした自分を否定されたくない』という目的を達成するために、『忙しくて時間を割けなかった』という経験を作り出している。
という考え方です。

言い換えれば、
『精一杯努力しても、それが人に認められず、プレゼンに負けてしまうのが怖いから、敢えて忙しい状況を自ら作り出している』
というわけです。

『もっと時間があれば勝てたのに、、』というように、
未来の可能性を潰したくないがために、できない理由を作り出して言い訳にしてしまうんですね。

つまり、私たちは過去の経験それ自体ではなく、経験に与える意味によって今の自分を決定しているのです。

これまで変われなかったのは、自分で変わらないことを選択し続けてきた結果というわけです。

ではなぜ、わざわざそんな選択を自分でしてしまうのか。
それは、変わらないことの方が楽だからです。

変わらなければ失敗するリスクもありませんし、周りにとやかく言われる心配もいりませんよね。

それでも変わりたいと願うのなら、リスクを恐れず、今のライフスタイル(=性格・人生観・世界観)を捨てる決心を持たなければいけないとアドラーは言います。

2.すべての悩みは対人関係にあり

次に、2つ目の教え「世界は至ってシンプルである」について。

では「人は変わることができる」ことを理解したうえで、
どう変わればいいのか。

容姿にコンプレックスがあったり、したくもない仕事をしてしまったり、
人の悩みは尽きることがありません。

この悩みに関してアドラーは、その答えはすべて「対人関係」にあると言います。

人と比べて背が低い』であったり、
あいつは好きなことを仕事にしているのに、自分は、、、』
というように、劣等感を抱くことで悩みが生まれるのです。

しかし、劣等感とは客観的事実ではなく、選択可能な主観により生まれるものです。

つまり、「背が低い」という事実も、
「背が低いこと=相手に威圧感を与えない親しみやすさ」
だと捉えることで、それは劣っている要素にはならないのです。

人は競争に生きている限り、世界を敵であるとみなしてしまいます。

他者と比べるのではなく、昨日の自分、理想の自分と比べて「今の自分」を認めることで、ありのままに生きることができるのです。

3.他者の課題を切り捨てよ

とは言っても、やっぱり人より良い成績を取って褒められたいし、目立つ仕事をして認められたいですよね。

しかしアドラーはこの承認欲求をキッパリ否定します。

承認欲求とは、他者の期待に応える生き方。
これではすべての判断軸が他者になってしまい、自らの自由な選択ができなくなります。

では、どのようにして承認欲求を捨てればよいのか。

それには「課題の分離」が必要になります。
これは「あなたの課題」と「私の課題」を区別する作業です。

宿題をするのは「子供の課題」であって、「親の課題」ではありません。
営業成績を評価するのは「上司の課題」であり、「部下の課題」ではないのです。

・「私の課題」に他者を介入させないこと

・「他者の課題」に介入しないこと

親ができることは、子供が頼ってきたときに最大限のサポートができる環境を整えることだけです。
宿題をさせることを強要してはいけません。

馬を水辺に連れていくことはできても、
水を飲むかどうかは馬次第なのです。

対人関係に問題があれば、相手を変えようとするのではなく、
まず自分が変わってみることが大切です。

4.対人関係のゴールは「共同体感覚」

では、他者との課題を分離した先に、私たちはどのように対人関係を築けばよいのか。

一見、この考えは「あなたはあなた」、「私は私」と切り捨てることで「他の人のことはどうでもいい」という自己中心的な冷たい考え方のように聞こえます。

ですが、それは違います。

アドラーは課題の分離の先にある対人関係のゴールを「共同体感覚」と呼びます。

共同体感覚とは、他者を仲間とみなし、自分の居場所を感じる感覚のこと。

課題の分離ができず、承認欲求に追われることこそ「自己中心的」なのです。
他者から評価される自分にしか関心がないわけですね。

この共同体感覚を身に着けるためには次の2つの意識が必要になります。

1.横の関係をつくる

ここでアドラーは「褒める」という行為を否定します。

「褒める」とは能力がある者が、無い者に下す評価であり、上下関係を生んでしまいます。

大切なのは、同じではないけれど対等だと意識すること。

対等な横の関係を意識することで、「褒める」という行為が自然と「感謝」や「尊敬」に変わります。

2.私は世界の中心ではない

自分は「自分の人生の主人公」である一方で、「あの人」も「あの人の人生の主人公」であり、みんなが世界の一部分なのです。

他者が自分に何を与えてくれるかばかり期待していると、その欲が満たされなかったとき、相手を敵だとみなしてしまいます。

何を与えてくれるかではなく、何を与えることができるのかを意識するのです。


人は感謝されることで、貢献を感じます。

自分の共同体に貢献できていると感じられたときに、自らの価値を認めることができるのです。

5.「幸せ」とは

最後に、幸せについて定義します。

アドラーによると、幸せは次の3つの要素から成り立ちます。

1.自己受容

   ・60点の自分も認めてあげ、そのうえで前へ進む
   ・何ができたかという「行為レベル」ではなく、自分が生きている
    だけで喜んでくれる人がいるという「存在レベル」で認める
   ・変えられないものを言い訳にせず、変えられるものに目を向ける

「諦め」の語源は「明ら目」だと言われています。

正確に物事を判断したうえで、変えられないものを諦めるのは決して悪いことではありません。

そんな今の自分を認め、次へ進むことが幸せにつながります。

2.他者信頼

   ・条件付きの信用ではなく、無条件で信じる
   ・裏切るかどうかは他者の課題
   ・疑いの目を向ければすべてマイナスに映る
   ・懐疑の態度では良い関係は築けない

浮気を疑った瞬間に、事実かどうかはさておき、すべてが浮気の証拠に見えてしまいますよね。笑

まずは全幅の信頼をもって接してみましょう。

それで裏切られたとしても、それはあなたの課題ではありません。
裏切るかどうかは、他者の課題なのです。

3.他者貢献

   ・貢献により、自分の価値を感じられる
   ・敵とみなした他者への貢献は偽善になる
   ・仲間とみなすと純粋な貢献ができる

褒められるための貢献はどうしても偽善になってしまいます。
ですが、相手を仲間とみなすことで、純粋に喜んでもらいたいという貢献ができるようになります。

純粋な貢献に感謝されたとき、はじめて人は自分の価値を認めることができるのです。

幸福とは貢献感である

ここまで見てきたように、人は貢献することによって幸せを感じることができます。

ここでいう「貢献」とは、あくまで「役に立てている」という主観的なもので構いません。

なぜなら、実際に役に立ったかどうかは「他者の課題」なのですから。

つまり、人は「貢献」を感じることで、今この瞬間に幸せになることができるのです。

普通であることの勇気

幸せになるために、何も特別によくある必要はありません。

山頂を目指す登山のような人生では、その途上はあくまで途上でしかなく、意味を持ちません。

「山を登るという」行為そのものを楽しめるようになれば、人生はいつだって楽しい登山なのです。

人生の形は「線」ではありません。

人生とは「連続する点」が集まり、「線」に見えるだけなのです。

今ここにスポットライトを当てよ。
過去や未来ではない「今この瞬間」を真剣に生きよ。

あなたが始めなければならない。
あなたが変われば世界が変わる。

『嫌われる勇気』まとめ

今この瞬間を真剣に生きる。
ダメな自分も受け入れて、人に「与える」ことでこそ、幸せが手に入る。

いかがでしたでしょうか。
非常に壮大なテーマですよね。

ボクはそれこそ「承認欲求」が息をして歩いているような人間なので、
グサグサ刺さりまくりました、、笑

確かに、名だたる成功者たちを見ても、承認欲求で動いている人って少ないですよね。

とことん自分のやりたいことを追求し、どうすれば世界をより良くできるかを本気で考えて実行した結果、成功がついてきている。

「何を与えてくれるか」ではなく、「何を与えられるか」

人に目を向けて生きていこうと、強く考えさせられました。

今の生活に、不安や悩み、迷いがある方にとっては、本気で「人生を変える一冊」になるかもしれません。
ぜひ、手に取って読んでみてくださいね!

では、また!

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